配信界隈が盛り上がっている昨今、「Vライバー」を耳にしたことがある方も多いでしょう。Vライバーの魅力は、なんといってもオリジナルのキャラクターを使って顔出しをすることなく配信できる点です。一般的なライブ配信とは違い、プライバシーのリスクが低いので、初心者でも簡単にはじめられます。
一方で、歌配信を行う場合、いくつかの注意点があるのです。今回は、そんなVライバーで歌配信を行う方法やポイントについて紹介します。
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Vライバーとは?
Vライバー歌配信を行う前に知っておきたいのが「Vライバー」についてです。「なんとなく知っている」という方は多いでしょうが、一般的なVtuberとは異なるため、きちんと理解している方は少ないのではないでしょうか?
ここでは、Vライバーの特徴について簡単に解説します。
顔出しなしで配信する
VライバーのVは、VtuberのVと同じ「Virtual(バーチャル)」を意味します。いわゆるバーチャルのキャラクターを使ってライブ配信を行うもので、生身の人間は一切登場せず、顔出しもありません。ここ4~5年でじわじわと人気が出ていますが、最近はVライバーとして収入を得ている人も増えてきています。
顔を出さないので、ほかのライブ配信に比べるとリスクが低いのが最大のメリットです。また、メイクをしたり、背景を変えたり、配信の準備に時間をかけなくてよいので、比較的誰でもはじめやすいでしょう。
アプリによって特徴は異なりますが、ほとんどの場合、自分の分身となるオリジナルアバター(キャラクター)を作成し、配信をします。なかには自分の顔をインカメで読み取ってリアルタイムで動かすこともでき、楽しみ方も自由自在です。
配信アプリを使う
配信アプリがないと、Vライバーははじめられません。とはいえ、ひとくちに配信アプリといってもいろんな種類があるため、何を選んだらよいか迷ってしまいます。
代表的なものはIRIAM・REALITY・17LIVEなどが挙げられます。なかでも歌配信におすすめなのはIRIAMです。IRIAMはオリジナルのイラストを読み込んで使用するので、自分が描いたイラストをリアルに動かすことができます。また、オリジナル性も高いので、個性を出すのにも最適です。
ちなみに、REALITYは自分の顔をインカメで読み取り、自分の表情と同じようにキャラクターが動く仕組みになっています。配信以外にもガチャやカスタマイズも利用できるため(課金)、ゲーム感覚で楽しめるのが特徴です。
17LIVEは、最近になってVライブ配信に力を入れています。キャラクターを表示するには別途アプリが必要ですが、知名度が高くはじめやすいのがメリットです。
Vtuberとの違い
バーチャルという点は同じですが、VライバーとVtuberは似て非なるものです。大きな違いは、配信媒体・初期費用・収益にあります。
Vライバーは配信アプリを使ってキャラクターが配信を行うのに対し、VtuberはYouTubeをとおして活動します。初期費用も、Vライバーのほうが安くなります。もちろん、本格的に歌配信をする場合は別のスマホ端末や機材などが必要になりますが、スマホ1台で行うことも充分可能です。
収益に関しても、投げ銭と動画の広告収入で大きく異なるでしょう。
歌配信を行う方法は2つ
Vライバーの特徴を理解したところで、Vライバーで歌配信を行う方法について解説しましょう。主に2つの方法が挙げられます。
1つ目は別のスマホを使って音楽を流しながら行う方法です。もう1台スマホが必要になりますが、家族や解約済みのスマホを使えばお金はかかりません。
2つ目は、PC経由で音楽を流す方法です。少し難易度は高くなりますが、本格的に歌配信を行いたい方はこの方法がベストでしょう。
別のスマホから音楽を流す
もっとも簡単な方法です。家族のスマホや使っていないスマホから音楽を流すだけでよいので、歌いたいときにアプリを起動して配信を行うことができます。音響面でのデメリットはありますが、気軽に歌配信をはじめたい方におすすめでしょう。
PC経由で音楽を流す
PC経由で音楽を流す場合、機材の準備が必要になるため、どちらかというと上級者向けの配信方法になります。初心者の場合、スマホでの配信に慣れてから行うのがおすすめでしょう。
手順は以下のとおりです。
まず、インターネット環境を準備します。スマホで配信する場合も同様ですが、ネット環境が整っていないと利用できません。かならずWi-Fi環境下で行い、カラオケやスタジオなで配信したい方はポケットWi-Fiも持っておくと安心でしょう。
次に、PCと機材の準備をはじめます。機材の種類はさまざまですが、マイク・ヘッドホン・ミキサー・3.5ミリオーディオ・AUXケーブル・Apple Lightning USB3 カメラアダプタがあると安心です。
なかでも、ミキサー・AUXケーブル・カメラアダプタは音源を流すのに必要なアイテムになるため、しっかり準備しておきましょう。ただし、スマホに接続できないものもあるので注意してください。
機材を探すのが面倒な方のために、スマホに接続できる「Tascam MiNiSTUDIO US-42W」「YAMAHA AG03」などもあります。
歌配信を行うときの注意点
歌配信の準備ができ「あとは歌うだけ!」、といいたいところですが、配信を行う前にいくつかの注意点があります。とくに著作権がある楽曲は、安易に配信してしまうと違法になってしまうのです。事前に流してよい楽曲か確認し、マナーを守って配信を行いましょう。
JASRACが管理している楽曲
JASRACとは、いわゆる著作権を管理している団体です。音楽にはすべて作詞家・作曲家(編曲家)、その音楽を販売する出版者が存在します。JASRACに管理されている楽曲は、当然無断で使用することはできず、かならず許可をとらなければいけません。
JASRACと同じように著作権の管理を行っているNexToneという団体もありますが、こちらは委託契約の形態をとっており、信託譲渡契約のJASRACとは契約形態が異なります。
いずれにしても、配信アプリで歌配信を行うには、利用してよい楽曲と利用してはいけない楽曲があることを理解しなければいけません。当然、それを無視して配信を行うと、著作権の侵害になり罰金が科されるので注意してください。
ちなみに、Vライバー歌配信で人気のIRIAMは、配信に〇がついていると著作権管理されている楽曲になるため、アプリ内から使用報告をすることでアカペラ・演奏・弾き語りが可能になります。
著作権の所有者を確認する
ボカロ曲や市販の楽曲に関しても、JASRACやNexToneに登録されているものがほとんどです。なかには登録されていない楽曲や配信OKとしているプロデューサーも存在しますが、基本的に使用の際は本人の許可をとったほうが後々トラブルにならずに済むでしょう。
また、たとえ著作権フリーの楽曲でも、商用目的で使用することは禁止されています。たとえば、商品PRで流したり、ほかの配信者が歌った動画をアルバムで販売したりなどが挙げられます。後者に関しては歌った本人にも迷惑がかるので、ぜったいにやらないようにしましょう。
アプリ内で使用報告をしても、商用利用は原則、認められていません。
カラオケ音源は使用できない
配信アプリによって禁止事項は異なりますが、IRIAMに関しては基本的にカラオケ音源を使った配信はNGとなります。というのも、IRIAMにはカラオケ音源を使った機能や使用報告に対応していないのと、カラオケメーカーに直接許可をとるのがむずかしいからです。
いずれにしても、著作権のある楽曲で歌配信を行う際は、かならず配信許可が下りているものを使うようにしましょう。
まとめ
配信界隈が盛り上がっている昨今、自身もキャラクターを使って配信をはじめてみたいという方もいるでしょう。Vライバーは、ほかの顔出し配信アプリに比べてリスクが低いので、初心者でも簡単にはじめることができます。
一方で、日本および海外の音源はJASRACやNexToneなどで著作権管理されています。そのため、利用できるものとそうでないものがあることを理解しなければいけません。万が一無断で利用した場合、著作権侵害で罰金が科されるので注意しましょう。
マナーを守って、正しい方法でVライバー歌配信を行ってください。
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